太陽光発電の保険は必ず入りましょう。
太陽光発電の保障には主に次の種類があります。
① 機器保障・・・機械が故障した際に修理する保障になります。
② 出力保障・・・規定の年数たった際に、一定の発電出力を保障するものです。
③ 災害補償・・・火事、台風、落雷、落下物といった災害で故障した際に保障するものです。
④ 利益保障・・・故障等の理由で予定していた売電収入が得られない場合に、修理期間の利益を保証するものです。(メーカー保障にはありません)
各メーカーとも保障については、他のメーカーを意識して、ほぼ同じ程度の条件のモノを用意しています。
参考に2014年9月時点の各メーカーの機器保障と出力保障の内容をまとめてみました。
保障内容は年々変更になっていますので、最新の情報は各メーカーのHPかカタログで確認してください。
では失敗しない太陽光発電を購入する為には、保障はどういった点をみていけばいいのでしょうか?
第1に
「機器保障・出力保障は有償でも最も長い期間の保障に入りましょう」
有償であったとしても、各社の保険料は15年で2万円程度です。
1回でも修理が発生したら2万円程度は確実に必要になります。
又、よく交換費用が高額であると言われているパワーコンディショナーは、最近こそ機器の性能が上がってきている為、寿命が延びてきていますが、先日まで10年で故障し、交換が必要といわれていた機器で、交換すると1台につき20万円程度します。
ですから必ず機器保障と出力保障は最大限の期間で加入し、最近は15年保障が主流ですが、
もし購入しようとしているメーカーの保障が10年が最大であった場合は、一般の保険会社での保険加入が難しいので、出来れば15年保障のあるメーカーに変更したほうがいいでしょう。
又、保障加入条件に、4~5年程度に1回の点検(有償:相場2万円程度)を行なうことを条件にしているメーカーもあります。
点検自体は太陽光パネルの汚れ等もあり、必要なものなので、保険加入条件に関わらず、実施しておく必要があります。
一回の点検の相場は2万円程度ですが、太陽光発電の利益や購入費用に比べれば大きな金額ではないので、点検費用が有償でも、極端に高額でない場合は気にせず点検するように申し込んだほうがいいでしょう。
第2に
「災害補償は必ず加入し、保障対象外になっている災害は一般の保険会社で加入しておき、購入メーカーの保障期間が終了したら一般の保険会社で加入しなおしましょう」
太陽光発電は長い年月をかけて、購入費用を回収し、利益を生み出していく貯金や投資に近いものです。
ですから、万が一の災害で大きな修理費用が発生すると長年の苦労が水の泡となってしまいます。
よって、次の災害には必ず対応した保障に入り、メーカー保障の対象外であるならば、一般の保険会社で保険に入りましょう。
火災
破裂・爆発
外部からの他物の飛来、落下、衝突、倒壊
外部からの衝突(車輌など)
落雷
風災(台風、暴風雨、せん風など)
雹災
雪災
洪水、融雪洪水、高潮、土砂崩れなどの水災
地震、噴火、津波
盗難・紛失
特に、地震・噴火・津波・盗難・紛失については、メーカーの災害補償には、ほぼ入っていないので注意が必要です。
一般の保険会社で保険に入る場合は、現状加入している火災保険等の保険がある場合は、その保障金額を増やしたり、保障の範囲を広げる形にするほうが安くすみます。
新規で保険に加入したとしても、年間保険料は2~3万円程度です。
又、保険会社に
①太陽光発電システムの保障のために保険に入りたいこと
②購入する太陽光発電の状況(新築時に屋根に埋め込みで装着したのか、又は家を建てたあとから装着したのか など)を説明し、住宅の保険なのか、家財の保険なのかの問い合わせ
③補償対象としたい災害の内容
以上の確認をとり、万が一の際に保障がもらえないといった事態を避けましょう。
利益保障は50kwクラス以上の大型太陽光発電などで加入する場合が多い一般保険会社の保険です。
家庭用の場合は、万が一故障しても1~2ヶ月程度の利益は十分貯金等から出せる範囲であると思いますので必要は無いと思いますが、念のため記載だけさせていただきました。
保障については、以上の内容に入っておけば、万が一の際にも対応ができ、確実な太陽光発電システムの利益が得られますので、必ず保障に入っておきましょう。
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